プリント基板を作るためには、銅箔加工が施されている基板材料を購入して、銅箔面にアートワークを描いてエッチング処理が欠かせません。アートワークは手書きで行う方法以外にも、感光基板を使ってフィルム出力したアートワークシートを使い、露光した上で現像するといったやり方もあります。手書きで行うとなるとかなり時間も手間もかかりますが、感光基板を使えば露光と現像といった工程でアートワークを作成できます。特に、同じプリント基板を2枚以上作りたいときなどは手書きで行うよりも便利です。
プリント基板のエッチング処理は、アートワークを形成させるために欠かせない工程です。現像や露光といった作業工程は感光基板を使うときには必要ですが、これ以外の手書きで行うような基材を使う場合は不要です。アートワークが基材に施された後に、エッチング液に基板を浸して基材を揺らすと化学反応により銅箔が溶けだして基材の表面が露出します。アートワークが施されている箇所は液剤が触れないので溶けませんが、塗りムラなどがあると液剤に反応して溶けてしまうため、手書きでアートワークを描いたときなどは塗りムラがないことを確認しましょう。
現像で行ったときも、アートワークが真っ黒になっていることを確認する、必要に応じて油性マジックインキやマスキングテープなどで補修しておきます。また、エッチング液はある程度の温度になっていていると反応がスムーズに行われるので、適温で作業することをおすすめします。