プリント基板はさまざまな業界で活用

プリント基板のエッチング工程での注意点について

プリント基板を自作するときには、アートワーク設計でプリント配線を作り、それを基板の銅箔に描きます。手書きで行うとなると時間も手間もかかりますが、アートワークを基板に書き込むといった作業は一つのものづくりだと考えれば完成したときにはその手間などは喜びに変わるのではないでしょうか。仮に、同じプリント基板を数枚作りたいときは、アートワークを透明のフィルムに印刷して、感光基板を使えば簡単に同じ基板を作ることができます。アートワークを書き入れた後は、エッチング処理でパターン以外の銅箔を溶かす作業に入ります。

エッチング液は、銅など金属をつかす作業を持つ劇薬です。プリント基板の基材や現像液などを販売しているお店で購入することができますが、銅箔が溶けるときには有毒ガスが発生することもありますし、目などに液剤が入ると危険です。換気をすることや作業中はマスクやゴーグルを着用するなど自己防衛を行うようにしましょう。処理済みの液剤には、銅が溶けていますのでそのまま下水に流すのではなく、エッチング液に付属している凝固剤を使って固めてから破棄することも大切です。

なお、エッチング液の温度は40~45度など高めになっている方が早く銅を溶かすことができますので、熱湯を入れた樹脂ケースにエッチング液を入れたケースを入れて、湯煎するようにしながらプリント基板を浸ける、常時割りばしなどを使って動かしながら作業するとムラが生じにくく早めに仕上がります。

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