プリント基板はさまざまな業界で活用

プリント基板制作の知識!エッチングとは何か?

凹版画および電子回路製造の分野において、銅・アルミ・クロム・ニッケル・鉄鋼・ステンレス鋼など、さまざまな金属製素材の加工においてエッチングが活用されていて、半導体工学の分野でも使用されるなど金属プレス加工といった複雑な加工でも応用されているといいます。プリント基板を作るときにもエッチングが利用されていますが、プリント基板の場合はウェットエッチングと呼ぶ薬剤を利用する方法で行われます。そもそもエッチンは、化学薬品など腐食作用を活用した表面加工の総称です。基板やICリードフレームなど厚みが数十センチメートルから数百マイクロメートルの金属部品を製造するときに使われるもので、腐食性を持つ素材であればさまざまな表面加工に応用できます。

現代においてのエッチング技術は、金属プレス加工など複雑な加工を行うときに活用されることが多いのですが、エッチングの種類および手法もさまざまで、薬剤を使ったりガスをプラズマ化させてイオンの力で金属を取り除く手法などがあります。現在エッチングが多く使用されているといわれているのがプリント基板製造で、薬剤を使って余計な銅箔を溶かすといった手法で用いられています。プリント基板の半田面には電流が流れるプリント配線が施されていますが、これは銅箔を活用したもので、処理前のプリント基板の半田面は一面が銅箔で覆われています。この面に油性マジックインキやマスキングテープを使って、パターンを描き、エッチング液にそれを浸けることで余計な銅が溶けてプリント配線だけが残ります。

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