プリント基板には紙フェノールや紙エポキシ、ガラスエポキシなどいろいろな材質がありますが、どのような材質でも寿命がありますので、それを理解しておかなければなりません。ただ、プリント基板の耐用年数は基板材質の保存場所や保存方法、実装されている電子部品の品質や実装後のコーティングにより変わるので電子機器に使用されている基板を調査しなければ分かりません。電解コンデンサなどの場合は、中に電解液が充填されている電子部品ですが経年劣化により電解液が漏れて来て基板が腐食することもあります。電解コンデンサの液漏れは、部品の品質によるものや使用している環境などさまざまな要因で生じるものですから、一概に5年でダメになる、10年は大丈夫などいい切れるものではありません。
なお、プリント基板の材質はどのような種類でも、耐熱温度や耐用年数がメーカーごとに異なります。正確には、メーカーが独自に知りえる極秘情報のようなもので一般に公開が行われていることはないのです。エポキシ樹脂のプリント基板材質における耐熱温度は150～200度といわれていて、分解温度は400度程度です。そのため、低温で焼けるといったケースはほとんど無といえましょう。
過去に低音炭火による燃焼トラブルが発生しているため、取り扱い方や保管方法には十分な注意が必要です。ちなみに、低温といっても100～300度くらいの温度になるので、一般家庭の中で活用する電子機器は該当することはないわけです。プリント基板のことならこちら