ソルダーレジストは、プリント基板のパターンを酸化から守ることやプリント基板の半田付けを行うとき、必要箇所以外に半田が付着することを防止するといった役割があります。プリント基板に塗布するソルダーレジストには、塗布する手法および過程により、液状エポキシ・液状感光・ドライフィルム感光、3つに分類が行われています。液状のエポキシ樹脂を、カーテンコーターなどの方法で処理した後、加熱硬化の過程の中で固めたものを液状エポキシソルダーレジストと呼びます。他の種類と比べると安価で最もポピュラーな種類で幅広く活用されています。
液状感光ソルダーレジストも液状のエポキシ樹脂を、カーテンコーターやスクリーン印刷などの方法で処理して写真のネガフィルムと同じように必要な箇所を紫外線の露光によりインクを硬化させるやり方です。未硬化部分は取り除いて現像することではんだ付けに利用するパッド部ができます。熱硬化タイプのソルダーレジストと比べると精度が高いといった特徴があります。ドライフィルム感光ソルダーレジストの場合は、液状の塗布材を使用するものではなく、真空ラミネーターを用いてフィルム状になっている感光剤を貼り付け紫外線を露光して固めてから現像処理を施します。
なお、カーテンコートはベルトコンベアで搬送された基板が通過するとき、上からカーテン上に液状の塗布材を落下させて、基板の表面全体に塗布する手法、スクリーン印刷はレジストを施したい箇所と処理しない箇所を、メッシュ状になっている版を使って印刷するやり方です。